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VOL.848 2025.09.24
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データ更新:2025年7月
財務諸表更新:2025年3月
ページ数:100ページ
書籍ファイル:セキュアHTML(印刷・コピー等制限オンライン版)
価格:180万VND (VAT込・ベトナム国内) / 9800円 (ベトナム国外)

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Contents
  •  自動車市場、EVはビンファスト独走 HEVはトヨタ・ホンダが堅調拡大
  •  週間☆アクセス数上位ランキング!
    特集(2025年09月15日~2025年09月21日)
  •  今週の銘柄評価
    ビンホアン水産[VHC]
  •  編集後記
    「カンゾー ― 未開の海辺から『グリーンパラダイス』へ」

1. 自動車市場、EVはビンファスト独走 HEVはトヨタ・ホンダが堅調拡大

 ベトナムの自動車市場は「グリーン化」に向け、2つの流れが並行して進んでいる。EV(電気自動車)は地場系コングロマリット(複合企業)ビングループ[VIC](Vingroup)傘下のビンファスト(VinFast)が市場規模で圧倒的な優位に立ち、HEV(ハイブリッド車)はトヨタ(Toyota)とホンダ(Honda)が牽引し、市場全体が落ち込む中でも堅調な成長を続けている。

 EV:ビンファスト独走

 ビンファストの2025年8月の納車台数は1万0922台だった。1~8月期の納車台数は8万9970台となり、うち「VF 3」が2万8704台、「VF 5」が2万7109台、「VF 6」が1万2492台、「VF 7」が5099台だった。

 エネルギー・EV分野の調査会社ブルームバーグNEF(Bloomberg New Energy Finance)の報告によると、ベトナムは東南アジアで最も成長の速い新興EV市場で、2025年の販売台数は10万台を超える見込みだ。商工省も2024年時点でEVとHEVが新車販売台数の22%を占めたと発表した。

・・・<続きはサイトでご覧ください>(記事本文には、2025年8月のEV・HEVの販売台数のチャートあり)

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2. 週間☆アクセス数上位ランキング!(2025年09月15日~2025年09月21日)

 このコーナーでは、前週のベトナム株・経済情報(www.viet-kabu.com)のアクセス数の多かった記事を紹介いたします。

1 位 ビンG、ビンファスト分社化でノバテック設立 資金力と市場評価を強化

 地場系コングロマリット(複合企業)ビングループ[VIC](Vingroup)は、傘下の電気自動車(EV)メーカーであるビンファスト(VinFast)の一部を分離し、研究開発(R&D)に特化した新会社ノバテック(Novatech)を設立した。資金調達と財務体質の改善を同時に進め、株式市場ではVIC株への評価が高まっている。

 ノバテック設立の概要

 ノバテックは2025年8月22日に設立され、資本金は約105兆8060億VND(約5900億円)。出資比率はVICが62.32%、シンガポール拠点のビンファストオート(VinFast Auto)が37.64%となっている。

 主力事業は科学技術分野の研究開発で、ビンファストが進めてきたR&Dプロジェクトの資産と費用を引き継ぐ。

・・・<続きはサイトでご覧ください


2 位 VPバンク証券、AIとブロックチェーンで急成長へ 5年計画始動

 消費者金融子会社が強みの大手民間銀行VPバンク[VPB](VPBank)の子会社、VPバンク証券(VPBank Securities)は、2026~2030年の中期成長戦略を発表した。AIとブロックチェーンを全面活用し、暗号資産取引所・商品取引所の開設やデジタル取引基盤の高度化など10の重点施策を推進する。

 同社は、証券仲介やデリバティブ市場でのシェア拡大を図り、2030年に税引前利益17兆5200億VND(約980億円)を目指す。成長資金の確保に向け、新規株式公開(IPO)も計画している。

 10の重点戦略

 新戦略では次の10分野を重点施策として掲げた。

・・・<続きはサイトでご覧ください>(記事本文には、2025~2030年のVPバンク証券の業績目標のチャートあり)

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3. 今週の銘柄評価

※「今週の銘柄評価」は証券会社独自の見解に基づくものであり、実際の投資判断はご自身で行ってください。

※こちらの記事はグローバルリンクアドバイザーズ株式会社が、毎週有料会員向けに配信しているメールマガジン「ベトナム株通信」に掲載した一部を「ベトナム株・経済情報」が独自に選んだだものを掲載しています。

●グローバルリンクアドバイザーズ株式会社については、こちらをご覧下さい。
http://www.gladv.co.jp/members/vietnam/index.html
●「ベトナム株通信」については、こちらをご覧下さ い。
http://www.viet-kabu.com/magazine/ad/global/index.php

ベトナム現地証券会社による今週の銘柄評価・ビンホアン水産[VHC]
(2025年09月24日 発行ベトナム株通信 第5664号)
ビンホアン水産[VHC]■―くら寿司採用で追い風、内需に成長余地、投資評価「買い」― 

 シンハン証券ベトナム(Shinhan Securities Vietnam=SSV)はチャ魚加工輸出大手企業で、主に欧米に輸出するビンホアン水産[VHC](Vinh Hoan Corporation)株の理論株価を1株7万2150VND(約110円)と評価し、投資評価を「買い(Buy)」とした。

 タ・ドゥック・ミン在日貿易参事官によると、ベトナム産チャ魚(パンガシウスの一種)が日本の回転ずしチェーン「くら寿司(Kura Sushi)」の正式メニューに採用された。これはベトナムのパンガシウス関連株にとって好材料となる。

 VHCはビンフオック工場に日本市場向けのすし加工ラインを備える。同社は種苗から養殖、加工、販売、副産物利用まで一貫したバリューチェーンを構築し、トレーサビリティと品質で優位性を確保。米国やEUなど主要市場でリーダー的地位を維持している。

 一方、国内市場には成長余地が大きい。現在、チャ魚の国内消費は総生産量のわずか5~7%にとどまる。VHCは国内販売を伸ばすことで輸出依存を抑えられる可能性がある。

 2025年業績見通しは、売上高が前年比▲0.1%減の12兆5180億VND(約円)、税引後利益が同+13.3%増の1兆4860億VND(約円)と予想されている。






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4. 編集後記

 スタッフが週替わりでお届けする「編集後記」。
 今週はベトナム人スタッフのMaruchanがお送りする、「カンゾー ― 未開の海辺から『グリーンパラダイス』へ」のお話です。

<Vinhomes Green Paradiseの完成予想図>(※ソース:Vingroup)

 先日、家族でホーチミン市の旧カンゾー郡に用事があり、そのついでに今年4月にビングループ[VIC](Vingroup)が着工した大規模埋め立て沿岸都市区プロジェクト「ビンホームズ・グリーン・パラダイス(Vinhomes Green Paradise)」の工事現場を訪れました。目の前に広がっていたのは、巨大な工事現場。ショベルカーやクレーン、ダンプカー、船が休むことなく稼働し、まるで「未来都市」が少しずつ形を現しているように見えました。

<プロジェクトの入り口の1つ>

 この都市区プロジェクトの規模は驚くべきもので、旧カンゾー郡の郡都だった旧カンタイン町と旧ロンホア村にまたがり、総面積は2870ha (同市の旧9区にあるビンホームズ・グランド・パーク=Vinhomes Grand Parkの10倍以上に相当)、そのうち1357haは埋め立てによって造成されます。人工ビーチやリゾート、ゴルフ場、娯楽施設、低層住宅、マンション、学校、病院、商業施設などが整備され、さらに、完成すればベトナムで最も高い108階建ての超高層ビルがランドマークとしてそびえ立つ予定です。

<海辺に重機やコンクリート構造物、パイプが並ぶ工事現場>

<ショベルカーが埋立工事を進めている>

<埋め立てられた泥土に取り囲まれたパイプとブイ>

<海岸から沖へ広がる大規模な埋め立て工事、無数の船舶と堤防が並ぶ>(※この空撮写真は、某Youtuberが撮影した動画からMaruchanがスクリーンショットしたもの)

 市中心部の聖母マリア教会から工事現場までの距離は約55km。遠いのは遠いですが、メトロがあれば、遠くない距離になり、インフラ整備次第で日常的に通える圏内です。実際、周辺では複数の交通インフラ計画が進んでいます。

<聖母マリア教会~Vinhomes Green Paradiseまでのルート>(※ソース:Google Maps)

 カンゾーと市中心部を結ぶメトロ構想について、VICはプロジェクトを立案中です。出発点は旧7区グエンバンリン通り、終点はまさにこのVinhomes Green Paradise。設計速度は250km/h、2026年着工、2028年完成を目指します。このメトロが完成すれば、住民はカンゾーに暮らしながら都心へ通勤可能になります。これは、カンゾーが本当に活気ある都市へと成長できるかどうかを決定づける鍵だとMaruchanは思います。

 同時に、カンゾー橋プロジェクトも準備中です。この橋は旧ニャーベー郡と旧カンゾー郡を結び、現在のビンカイン・フェリーに代わるものとなります。完成すれば、都心とのアクセスは格段に向上するでしょう。

 さらに興味深いのは、カンゾーから旧バリア・ブンタウ省(今年7月にホーチミン市に吸収合併された省)のブンタウへ直接つなぐ海上大橋の構想です。もしこの海上大橋が完成すれば、旧ホーチミン市と旧バリア・ブンタウ省を直接つなぐ初めての陸路が誕生し、市中心部からブンタウまでの所要時間は大幅に短縮されます。

<Vinhomes Green Paradiseからブンタウへつなぐ海上大橋>(※ソース:ホーチミン市交通公共事業局)

 同じ日に、Maruchan一家はタックスアット船着場(カンゾー)からカウダー船着場(ブンタウ)までフェリーで移動しました。水路約15km、移動時間は30分ほど。フェリー旅も楽しいものですが、運賃が高く(◇乗客:7万VND=390円、◇車両:二輪車5万VND=280円、乗用車35万VND=1940円)、待機時間も含めると所要時間はもっと長くなります。

<カンゾーからブンタウまでのフェリー>

 都市開発に加え、カンゾー国際コンテナ積替港プロジェクトも計画されています。コンテナ港湾や物流サービスを展開する予定です。これが実現すれば、カンゾーは観光リゾート都市であると同時に、国際的な物流拠点としても機能するようになります。Vinhomes Green Paradiseやカンゾー国際コンテナ積替港などが稼働すれば、サービスや教育、医療から物流、観光まで、膨大な雇用が地元で生まれるはずです。それが人口定着につながり、活気あるコミュニティを形成するでしょう。

 しかし、最も重要なのは、実際に人々が住むかどうかです。もし高級住宅ばかりで庶民が手の届かない価格帯になれば、ゴーストタウン化は避けられません。そのため、適正価格の住宅供給が欠かせないと思います。

 総合的に見て、カンゾーの将来性は高いとMaruchanは考えています。海辺という立地に加え、ホーチミン市の一部であるという地理的な強みを持つこの地は、不動産投資先として有望であるだけでなく、巨大なマングローブ林があって同市で空気が特にきれいなため、老後をゆったりと過ごす理想的な場所になるでしょう。南部の経済・観光のホットスポットに変貌するであろうカンゾーの変貌を、これから楽しみに見守っていきたいと思います。 

photo by Maruchan
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今回は、ここまでです。
最後まで、お読みいただきましてありがとうございます。
今後とも、「ベ トナム株・経済情報」をよろしくお願いいたします。

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